心を込めた灯りのハーモニー

ご先祖様が年に一度里帰りされるお盆。 

初盆はそのご先祖様が黄泉の国より初めて

長い旅路を里帰りされる時です。  

盆提灯のあかりは、そのご先祖様が家路に

迷われないよう、

お導きのための明かりです。 

 生前、ともに泣き笑い過ごした

兄弟姉妹、一生懸命育ててくれた父・母

 本当に可愛がってくれた祖父・祖母 

迷わず無事に帰ってきてね

お世話になった方への感謝、

恩返しの気持ちを最高の供養のかたちとした表す盆提灯優しく清いあかりには先祖様の魂が宿りたくさんの思い出と笑顔が

浮かび上がります。




盆提灯は、先祖や故人が迷わず

帰ってくる目印として飾ります。

 盆提灯は迎え火・送り火の大切な

役割となるのです。

 盆提灯は故人の冥福を祈り、

感謝の気持ち込めた

お盆の供養を表すものです。

 新盆を迎えた家へ、親戚や故人と

親しかった方が盆提灯を

贈るという習わしは古くからあり、

盆提灯はお盆のお供えとして

最高のものとされています。


 

盆提灯の由来・起源

 

盆提灯やお盆について知らない方が最近増えています。

 

核家族化が進み身近に仏事や仏壇に詳しい御年寄りが少なくなったからでしょうか。

お盆の正式名称は「盂蘭盆会・うらぼんえ」と言います。

 

 祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼び、

お盆は御先祖様の霊を迎えるための行事です。

 

起源は、お釈迦様の弟子の目蓮尊者(もくれんそんじゃ)が

ある日、亡くなった母親が餓鬼道(地獄)に落ち、

逆さ吊りにされて苦しんでいるのを夢で見ました。

そこでお釈迦様にどうしたら救えるのかを尋ねたところ、

「修行が終わった8月15日に多くの供物をささげて供養すれば母を救う事が出来る」と言われ、

その通りにしたら母親が極楽往生をとげたそうです。

 

それ以来8月15日(一部は7月15日)は父母や先祖に感謝を

ささげ供養を積む重要な日、「お盆」となりました。

 

日本のお盆行事は、家族や親戚があつまりご先祖を供養し、

亡くなられた人をしのぶ行事として行なわれます。

家族や親戚が集まり、故人の思い出を語り合うことは

大変に意義があり絆を深める素晴らしい風習であると思います。